学校長挨拶

 本校は,昭和24年5月16日に現在地に開校しました。現在の広島市中区幟町にあった新制の五中から分かれて発足しました。以来,60有余年,卒業生数も19800名余りを輩出してきました。

 学区は,市内中区の広島城西を流れる天満川の西側に位置し,西区では比較的市内中心部に近い場所にあります。また,開発著しい西風新都地域からは,広島高速4号線でトンネルを抜け,わずか数分の場所にあります。また,学校の北へ徒歩10分ほどにJRと路面電車が発着する横川駅があり,東西南北への交通アクセスの要所として,利便性が高いところでもあります。特に横川駅の1日の乗降客はJR新幹線の停車駅を除き,県内最大ともなっています。そのため,本校生徒の卒業後の進路先選択も幅が広く,市内外の東西北部へと広域にわたっているのが特徴です。
 平成24年度の学校規模は,学級数20学級(特別支援学級2・通級指導教室1を含む),生徒数586名,教職員46名となっています。広瀬小・大芝小・三篠小の3小学校を学区としています。校訓には,「清純・希望・平和」を掲げ,教育目標を「心身ともに健康で,社会に役立つ自主的行動のできる生徒を育成する」とし,平成24年度は特に学区3小学校とともに「心の元気を育てる地域支援事業」の指定を受けるとともに,授業に生徒指導の三機能を活かし,「授業に意欲的に取り組む生徒の育成」と「信頼・協力・尊重し合える学習集団の育成」を重点目標としています。
 本年度は新学習指導要領の全面実施のスタートの年度でもあり,より一層「生きる力」の育成に取り組んで行かねばなりません。思春期という多感な中学校時代において,本校で共に中学校生活を送り,生徒一人一人が卒業を迎えた時,中広中学校での生活を有意義であったと自他ともに自覚し,本校卒業生であることに誇りと自信を持って巣立っていけるよう教職員一同,日々の実践に邁進しています。
 子どもたちの健全育成には学校・家庭・地域の協力・協同は欠かせません。幸いにも,学区には横川商店街をはじめ,多くの関係地域団体もあり,特にここ数年は学校とのコラボレーションが年間数回にわたり,大変良好に推移してきております。本学区には,地域の子どもたちを地域で育てるという共通理念があり,生徒自身が地域に出るボランティア活動の機会も数多くあります。特に,横川商店街の地域行事である「横川ふしぎ市」には,実に全校生徒の半数以上が参加するというビッグイベントに発展してきています。同時に,地域からも非常に高く評価いただいています。今後ともこうした地域の見守りを受けながら,学校・家庭・地域が手をとり,スクラムを組んだその中央に子どもたちを据え,しっかりと見守りながら,健全育成を目指していきたいと考えています。
 次代を支える有為な人材育成のため,地域・保護者の皆様の豊富な知恵や技能・お力添えを期待しております。これからもご理解とご協力をよろしくお願いします。
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